NSエコパイル工法
NSエコパイル工法の概要
NSエコパイル工法は先端にらせん状の羽根を設けた鋼管を回転圧入する工法です。羽根のくさび効果で地盤を上方に押上げ、その反力を推進力とすることで地盤へのスムーズな貫入が可能です。施工方法は地盤のN値と施工トルクを対比させながら圧入管理し、支持層到達を確認した後、支持層への根入れを確実に行います。
NSエコパイル工法の特長
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- 1.環境への対応(無排土、低騒音、低振動)
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- らせん状の羽根を設け回転圧入による貫入を行うため、無排土の施工が可能
- 貫入する際に衝撃を発生せず低騒音・低振動施工を実現
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- 2.高支持力
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- 先端羽根拡底効果により大きな鉛直支持力を得ることが可能
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- 3.リサイクル
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- 貫入時と逆に回転させることによって、容易に杭体を引き抜くことができるのでリサイクルが可能
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- 4.低コスト
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- 大きな支持力を発揮できることから杭径を小さくする、あるいは杭本数を減らすことが可能
- 他工種と比べ工事車両(ダンプ、ミキサー車等)が少ない台数で施工が可能
NSエコパイル工法の用途
NSエコパイル工法の施工機械
施工機械は全周回転式掘削機と自走式小型杭打ち機に分類されます。杭径・土質、施工条件に合わせて施工機械を選定します。
施工事例
福岡都市計画都市高速鉄道事業5号 西日本鉄道天神大牟田線新線工事1工区
- 工事概要
- 高架化に伴う基礎杭(駅部)
大径エコパイル
軸径φ1600mm 羽根径φ2400mm L=15.5m 16本
- 所在地
- 福岡県春日市
- 施工期間
- 2017年4月〜2017年9月
北陸新幹線、小松木場潟(南)高架橋工事
- 工事概要
- 北陸新幹線高架橋の基礎工事
大径エコパイル
軸径φ1200mm~1500mm
羽根径φ1800mm~2250mm
L=22.5~41.5m 366本
- 所在地
- 石川県小松市
- 施工期間
- 2017年5月〜2018年1月
H30横環南栄IC・JCT改良(その1)工事
- 工事概要
- 仮設構台支持杭
小径エコパイル
軸径φ406mm 羽根径φ800~1000mm
L=10~25m 20本
- 所在地
- 神奈川県横浜市
- 施工期間
- 2019年9月〜2019年10月
竹野川(小西川)広域河川改修工事
- 工事概要
- 橋梁基礎
小径エコパイル
軸径φ400mm 羽根径φ600mm L=10m 14本
- 所在地
- 京都府京丹後市
- 施工期間
- 2018年3月