CRM工法
CRM工法の概要
CRM工法は掘削土砂を壁体材料として再利用する掘削土再利用連続壁工法です。CRM工法にはRC連壁と同様の手順で施工する「CRM-W(ウォール)」と全旋回オールケーシング工法の充填材に使用する「CRM-P(パイル)」の2種類の工法があります。
CRM工法の特長
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- 1.環境にやさしい
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- 掘削土にセメントミルクを添加撹拌し、ソイルセメント(再資源)として溝内に打設
- 掘削土の再利用率は最大70%まで可能
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- 2.経済性が高い
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- 掘削土処理費を大幅に低減できる
- 基本エレメントを1ガットにすることで安定液プラントの簡素化・省力化が可能
- ソイルセメント製造を場内で行うため打設時間の自由な設定が可能
- ソイルセメントを地上プラントで製造するため撹拌効率が良く、原位置撹拌工法と比べてセメント添加量の低減が可能
- 等厚壁のため芯材ピッチに制限が無く経済的な設計が可能
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- 3.高品質
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- ソイルセメントは地上プラントで混練することから、任意の強度で均質に製造することが可能
- 超音波測定装置により、掘削溝壁の鉛直精度を確認することが可能
- ソイルセメントをカッティングするため、壁体ジョイント部も高い止水性を確保することが可能
CRM工法の用途
施工事例
代々木上原駅・梅ヶ丘駅間線増立体交差工事のうち
世田谷代田駅地下化に伴う山留壁工事
- 工事概要
- 小田急線の地下化に伴う、世田谷代田駅舎を開削工法で築造するための山留壁工事
- 施工機械
- EMX掘削機
- 所在地
- 東京都世田谷区
- 施工期間
- 2009年12月〜2010年7月
横浜環状北線馬場出入口・馬場換気所及び大田神奈川線街路築造工事
- 工事概要
- 首都高速道路横浜環状北線(トンネル区間)の馬場換気所を構築するための山留壁工事
- 施工機械
- EMX掘削機
- 所在地
- 神奈川県横浜市
- 施工期間
- 2012年4月〜2013年5月