RC地中連続壁工法
RC地中連続壁工法の概要
RC地中連続壁工法は大深度・大断面・高品質という特長を活かし、巨大な建築構造物を支える基礎として、また、掘削深度が50mを超えるような地下タンクや地下駅の土留め・止水壁として利用されています。さらに、空頭・狭隘地など非常に厳しい条件下での工事やあらゆる地盤に対応可能な工法としてさまざまな条件の地下構造物に利用されてます。
RC地中連続壁工法の特長
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- 1.大深度・大壁厚の施工が可能
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- 最大深度は140mまで、最大壁厚は2.4mまで対応可能
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- 2.あらゆる地盤に適用可能
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- 軟弱地盤から岩盤まで地盤の適用範囲が広い
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- 3.周辺地盤への影響が少ない
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- 地下鉄などの構造物に対して影響が少なく近接施工に有利
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- 4.高精度・高品質
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- 超音波測定装置により掘削溝壁の鉛直精度を確認可能
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- 5.厳しい施工条件に対応可能
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- 掘削機がコンパクトであり空頭制限下や狭隘な場所でも施工可能
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- 6.低騒音・低振動で施工可能
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- 低騒音・低振動な工法であり、夜間や住宅街での実績が豊富
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- 7.高剛性且つ自由度が高い構造
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- 水平方向の軸圧縮力が強く、円形構造に有利
- 本体構造物に利用可能
- 基礎利用では地盤との密着性に優れ、大きな支持力が期待できる
- 壁式基礎のほか、矩形・多角形など任意の形状を設定できる
RC地中連続壁工法の用途
RC地中連続壁工法の計測
掘削鉛直精度管理システム~APS絶対位置計測装置~
APS絶対位置計測装置とは水平多軸掘削機に設置することができ、掘削機本体の挙動(偏位)を直接地上(オペレーター室)にて検知するシステムです。掘削機を姿勢制御しながら掘削できるため、100mを超える大深度掘削においても変位量50mm以内(100mで1/2000)に収める事ができます。
RC地中連続壁工法の施工機械
掘削機の種類と型式は土質条件・壁厚・掘削深度・作業条件などを考慮して選定します。掘削機を大別すればバケット式と回転式の2種類となり、下記の特長があります。
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- バケット式掘削機:
- クラムシェルバケットで地山の土砂を直接つかみ出し大きな玉石などをつかみ取る事が可能です。
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- 回転式掘削機 :
- カッターを回転して土砂を切削しその土砂をポンプで安定液と共に排出します。
切削能力が高く硬質地盤に有利で、大深度・大断面の大規模連壁から都市部の狭隘地にいたるまで幅広い施工条件に対応できます。
施工事例
横浜湘南道路トンネル(その2)工事
- 工事概要
- 横浜湘南道路のうち、上り線トンネルの途中に設置される城南換気所の地下外壁工事
- 施工機械
- EMX掘削機
- 所在地
- 神奈川県藤沢市
- 施工期間
- 2019年4月〜2020年6月
戸畑枝光線(牧山枝光間)橋梁下部工工事
- 工事概要
- 北九州高速2号線(戸畑)と北九州高速5号線(枝光)を連絡し、北九州市の環状放射型の自動車専用道路を構築するための橋脚基礎工事
- 施工機械
- EMX掘削機
- 所在地
- 福岡県北九州市
- 施工期間
- 2016年8月〜2016年10月