SATT工法
SATT工法の概要
SATT工法とは地中連続壁を横断する地下埋設物の直下を埋設物を移設せずに掘削する工法です。掘削後は鉄筋かごやH鋼などの応力材を埋設物の直下に送り込み、コンクリート等充填材を打設して埋設物の下に一体構造の地中連続壁を構築できます。
SATT工法の特長
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- 1.根切施工時の安全性が高い
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- 他の工法と比較して埋設物直下に地中連続壁を構築するため、根切時の土砂・地下水流出に対する危険性が低い
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- 2.工期短縮
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- 地中連続壁工事と同時施工のため、地中連続壁の切り回しが不要となり工期短縮が可能
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- 3.コスト低減
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- 山留欠損対策(高圧噴射撹拌工法など)の必要が無くコスト低減が可能
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- 4.適用範囲が広い
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- 壁厚800mm~1500mm、施工深度70m、透かし掘り幅4m(両側から施工すれば8m)まで可能
施工事例
上野地下歩行者専用道及び上野広小路駐車場建設二工区土木工事
- 工事概要
- 路下空間で施工したRC地中連続壁に伴い、連壁を横断する地下鉄函体の直下に透かし掘り連壁を築造
- 施工機械
- EMX掘削機、SATT機
- 所在地
- 東京都台東区
- 施工期間
- 2005年11月〜2006年2月
東京外環自動車道大和田工事
- 工事概要
- 地下自動車道路工事に伴い、山留壁を斜めに横断するφ6m下水シールド部に、連続したソイルセメント壁を構築
- 施工機械
- EMX掘削機、SATT機
- 所在地
- 千葉県市川市
- 施工期間
- 2014年5月〜2014年8月