TRD工法

TRD工法の概要

地山に建て込んだカッターポストを横方向に移動させながら、カッタービットで削りほぐした地盤と固化液とを鉛直方向に混合・撹拌することで鉛直方向に均質な等厚地中連続壁を造成します。等厚壁のため芯材ピッチの自由度があり、大断面の芯材挿入も可能な土留め止水壁工法です。

©TRD工法協会

TRD工法の特長

  1. 1.高い安定性
    • 施工機械の高さが低いため、より安全な施工が可能
    • 空頭制限のある場所での施工が可能
  2. 2.高い掘削能力
    • 掘削能力が高いため、硬質砂礫地盤でも掘削が可能
  3. 3.高い施工精度
    • 専用の施工管理システムで鉛直性の確認が可能
  4. 4.高品質な壁体
    • 横方向に継ぎ目のない壁体造成が可能
    • 等厚の壁体が造成できるため、任意な間隔での芯材建込みが可能
    • 深度方向に異なる土層を鉛直に撹拌混合するため、バラツキの少ない壁体造成が可能
施工状況

TRD工法の用途

©TRD工法協会

TRD工法の施工機械

壁厚1200mmまで対応可能な最新鋭のTRD-wide型も保有しています。

  • TRDⅡ型

  • TRDⅢ型

  • TRD-wide

施工事例

白金一丁目東部北地区第一種市街地再開発事業

工事概要
白金一丁目東部北地区再開発に伴う山留止水壁工事
壁厚650mm,造成長20.0m,造成面積8,400m2
施工機械
TRDⅢ型
所在地
東京都港区
施工期間
2019年7月~2019年11月

(仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画

工事概要
超高層複合ビル建設のための山留止水壁工事
壁厚850mm,造成長13.5m,造成面積3,900m2
施工機械
TRDⅢ型
所在地
神奈川県横浜市
施工期間
2020年1月~2020年3月

北港テクノポート線インフラ部整備工事

工事概要
地下鉄延伸駅新設のための土留止水壁工事
壁厚850mm,造成長32.5m,造成面積26,000m2
施工機械
TRDⅢ型
所在地
大阪府大阪市
施工期間
2020年9月~2021年2月

伏見水環境保全センター雨水滞水池築造工事

工事概要
雨水耐水池築造工事に伴う土留止水壁工事
壁厚600mm,造成長34.4m,造成面積8,200m2
施工機械
TRDⅢ型
所在地
京都府京都市
施工期間
2021年7月~2021年9月

野川大沢調節池工事(その1)

工事概要
調節池築造に伴う山留止水壁工事
壁厚550mm,造成長22.3~25.3m,造成面積8,072m2
施工機械
TRDⅡ型、TRDⅢ型 
所在地
東京都三鷹市
施工期間
2018年1月~2018年3月

地下工事用語集

地下工事でよく使われている基本的な用語や、専門用語、技法などをまとめました。